着物ひとつでも様々な柄や色のものがあるため、たくさんの着物を試着しながら選ぶと時間がかかってしまいますよね。
そんな時、選ぶ基準のひとつとして「季節」に合った柄を選んでみてはいかがでしょうか?
お着物や帯の柄、文様には様々な意味や歴史が込められています。
今回は、秋冬におすすめの植物の柄をいくつか紹介いたします。
秋におすすめの柄
紅葉(もみじ)

秋といえば、紅葉。というくらい定番の柄ですね。葉の色が変わることから変化を表す文様でもあります。
紅葉は夏の疲れを癒やしたい時、秋の収穫を願う時に鑑賞する風習が平安時代からありました。
紅葉と流水が描かれた柄「竜田川」も風流で素敵ですよ。
葡萄(ぶどう)

葡萄はたくさんの実をつけることから、さまざまな国で「豊穣」や「子孫繁栄」を象徴する吉祥文様とされています。
明治・大正時代に西欧の文化が広められると、葡萄文様は異国をあらわす「フルーツ」の文様として人気だったそうですよ。
はぎ(はぎ)

萩は秋の七草(桔梗、萩、女郎花、撫子、葛、すすき、藤袴)のひとつです。
控えめですが、小さくて可愛らしい花をたくさんつけます。
毎年、根を残して枯死し、新しい芽を出すので「はえぎ」これが語源になったとか。
「再生」や「新しい門出」を意味する吉祥柄でもあります。
菊(きく)

菊は邪気を払い「不老長寿」を願うお花として日本人には一般的なお花です。
桜と一緒に描かれる場合は春秋柄と呼ばれ、年間を通じて着ることができます。
冬におすすめの柄
南天(なんてん)

南天はその読み方から「難を転じる」縁起のよい木と愛されてきました。
お正月の飾りやお赤飯に添えられているのを目にします。
また、古くから咳止めの漢方薬としても用いられてきました。南天のど飴でも有名ですよ
松(まつ)

松の木は、四季を通じで緑を保つことから「長寿」「子孫繁栄」などの意味が込められています。また、神聖な木としての「威厳」の象徴でもあります。
「松竹梅(しょうちくばい)」の日本でも古くからめでたい吉祥文様としてお正月などに切られることが多いですね。
椿(つばき)

コロンとした形がかわいい人気の柄です。
春の木と書いて「椿」と書きますが、冬から春にかけて長い間咲く花であります。
冬でも葉が青いことから霊力を持つ木として、古来から神事に欠かせない木でした。
聖なる花として「魔除け」の意味が込められています。
いかがでしたか?
晴れ着を着る機会はもちろん、ちょっとしたパーティー、京都の街を散策するときも
季節を意識した装いをすることで、気持ちがいっそう楽しくなりますよ。
ぎをん錦では経験豊富なプロの着付け師がスタッフとしておりますので、着付け方はもちろん、お着物の柄やお色味も気軽にご相談くださいね。